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神様は変態だが、ゲームはしっかりしているようだ。
2017年09月15日 by Kousyaku さん
●動機
Xuseと言えば、『永遠神剣2』以来だなあ、と思いつつ興味を持ちました。抜きゲーでもレッツ・プレイ、という気持ちで購入。しかし、購入し
たらこれは抜きゲーではなく、シナリオゲーでした、というオチでした。
●総評
要するにこのゲームは、推理もののデスゲームをエロゲにした作品です。一昔前にも流行りましたが、閉鎖的な空間の中で閉じ込められた人物たちが、お互いを殺し合うゲームです。エロゲですので、当然、エッチな展開もあります。
初期の登場人物は、主人公の一馬(かずま)だけが唯一の男で、他はJKとか、女子大生とか、主婦とか女ばかりです。なぜ主人公たちがそんな閉鎖空間に閉じ込められたのかはわかりませんが、「神様」と名乗る怪しい超常現象を起こす変態がセットしたゲームのようです。主人公たちは、その神様が作った変なルールに逆らえないので、望まないセックスやハーレムなんかをやりながら、ひたすら、生き残るために知恵を絞ります。
もちろん、この手のゲームですから、全員が無事生還できてハッピーエンド、みたいなフラグは立ちません。当然、誰かが死ななければならない理由なんか出てくることもあれば、キャラ同士に憎しみが増して殺し合ったりすることなど、ひたすら殺人とセックスの展開がどどど、と押し寄せて行くわけです。
上記で私は、最初このゲームが抜きゲーに見えた、と言いました。エロゲでデスゲームをやるならば、抜きゲー以外に展開的に難しいのでは、とも思っていました。良くも悪くともエロゲはぬるいところがあります。デスゲームっぽいこともするけれど、実はこれ、エロシーンのオンパレードなんですよ、という話かと思っていたのです。おそらく、私以外にも、抜きゲーだと思ってプレイしたプレイヤーたちは油断したことでしょう。ところがどっこい、心理戦や推理バトルがとてもしっかりしています。ちょっと前のアニメで例えれば、『ダンガンロンパ』や『デスノート』みたいな推理バトルのノリでエロゲやっています、という感じでしょうか。
もっとも、推理ものと言いましても、『かまいたちの夜』みたいに選択肢を選んで、その結果、誰かが死んだり、○人を当てたり、というストーリー進行ではありません。プレイヤーはクリックしながらお話を読んでいるだけで済むので、推理初心者も安心してプレイできます。
上級者からしてみれば、推理して選択した結果、物語が変わればいいのに、とも思うかもしれません。しかし、このゲームでそれをやると収拾がつかなくなるので、あえて、一本道ルートで選択肢なしにしたのかな、と予想しています。読んでいておもしろかったので、これはこれでアリだな、とも思いました。現に心理戦の連続攻防戦は緊迫していてハラハラします。気がついたら、私は、休みの数日をこのゲームで明け暮れてしまったほどですよ。
まとめますと、エロゲで推理ゲームやデスゲームをやってみたい人には、ぜひお勧めします。推理初心者であっても大丈夫です。
●キャラとヒロイン
このゲームは、主人公が一馬であるおかげで、そこまでどん底の救いようのないゲームにはならなかったのだと思います。主人公は、神様ルールの展開上、ひたすらセックスに明け暮れることもあれば、○○をすることもあります。ですが彼、本来はとても常識的で良識的な人間のようで、悪者そのものではないようです。ダークヒーローみたいなところもありますが、ぼろぼろになりながらも、正しい何かを信じて、神様や他のメンバーと決死で戦います。男らしいところも多々あり、エロゲらしさのある主人公です。私は、彼の狂人顔の立ち絵が、特に味があって好きでした。
ヒロインは、たくさん出てきます。主人公の従妹である心(こころ)ちゃんが一応のメインヒロインのようです。一応、と付くのは、物語展開上、主人公と親しくなる女性たちが他にも出てくるからです。ヒロインの女の子たちがずるい、みたいな批判もネットで見かけましたが、このゲームは、ずるくならないと死ぬゲームです。私は逆に、女の子たちの汚い部分やずるい部分も余すことなく見られて、ある種の萌えを感じました。プレイしていて、特別不快で嫌な子はいなかったな、という印象はあります。
なお、ヒロインは多数いますが、一本道のゲームですので、ヒロイン別の個別ENDは存在しません。最後には、意外な子が生き残ってしまう……は、ゲーム本編クリア後のお楽しみなので、ここで触れません。
●エロ
絵があんまりぱっとしないな、という第一印象はありました。他のレビューサイトでもそう感じた人たちはいたみたいで、叩かれていましたね。なぜ、叩かれるのでしょうか。それは、デッサンや構図が崩れている場合、エロに集中ができないからです。なんかこの絵、ちょっと崩れているよな、あれ? この子、立ち絵とだいぶギャップあるね、誰? みたいな疑問がわくと、抜くに抜けないですよね。今風の萌えエロい絵が正義とまでは言いませんが、私自身もエロゲとしてはちょっと抜きづらい絵かな、とも思いました。
ヒロインキャラたちは魅力的な子が多いですし、閉鎖環境の極限的状況下でのセックスというシチュエーションは盛り上がります。全く使えなかったとは、決して言いません。もう少しイラスト・グラフィック的に充実していたら、かなりレベルの高いゲームとして完成していたのではないかと思うと、残念です。★ひとつマイナス評価です。
●今後
実はこのゲーム、続編前提の作りのようです。私は、最後の方までプレイして、やったあ、やっとクリアか、とウキウキしていました。すると、実は続編があります、というお知らせが出ました。「悪魔のゲーム」? みたいな感じのゲームが今後、出るようです。本作がおもしろかったので、次回作の続編も出るというのであれば、買うつもりです。でも、もし本作が続編前提であれば、最初からそれを教えてくれた方が親切だったのではないか、とも思いました。続き物であれば、私は基本的に出そろってから全部買います。その方が、フラストレーションがないですからね。
あとこのゲーム、原作があるようです。いわゆる、なろう系の18禁サイトの方で連載されていた小説でしたが、原作者がXuseによりスカウトされて、ゲーム化に至ったようです。本作をもっと知りたいとか、次回作どうなるのとか知りたいのであれば、原作者が活動されている小説投稿サイトを覗いてみるのも手ですね。私は素直に次回作を待ちます。飽くまでゲームで楽しみたいと思っています。
●その他
このゲーム、発売されたのは2017年の1月です。このレビューを書いている9月現在から見て、今年の1月に発売されたゲームです。購入したのはリアルタイムではなかったのですが、発売半年後ぐらいだったでしょうか。Getchuさんでは品切れだったようですね。DMMさんのダウンロードから購入しました。良いゲームなので、色んなエロゲストアで今後も売られるといいですね。
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